誕生日の思い出

子供の頃、私の両親はイベント事にあまり関心がない両親だったので、誕生日プレゼントというものには無縁だった。
もちろん、クリスマスだからといって特別なプレゼントもない。
ただ、お年玉だけは忘れず貰っていた。

そんな訳で、私は働き出してから両親に仕送りも、特別なプレゼントをしたことがほとんどなかったが
父が体を壊し、ほとんど家で過ごす生活になったとき、一度だけ誕生日プレゼントに手編みのセーターを送ったことがある。(もちろん私が編んだもの)
私は残念ながら、そのセーターを着た父の姿を見たことがない。
父は、もったいないと思ったらしく着てくれなかったからだ。
そして、数年後父が他界。

私が最後に父と話をしたのは奇しくも私の誕生日だった
それからたったの10日ほどで、父は他界した。
私が父の枕元に到着したとき父はすでに意識がなく、いろんな機械が取り付けられたその体は、トラックの運転手だったとは思えないほど痩せ細って弱々しかった。

父と最後に話した内容はほとんど覚えていない。
ただ、最後に父がいってくれた言葉だけは覚えている。
「わざわざ来てくれてありがとう」

あれから8年。もうすぐ私の誕生日、
そして、父の命日がやってくる。

今年の誕生日はどんなふうに過ごすのだろう。
今のところ決めていないが、満月らしいので晴れていれば季節はずれの月見もいいかもしれない。

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